グザヴィエ デュラン

Xavier Durand

コンブランシアン村に1950年代より続く栽培家で、ニュイ・サン・ジョルジュのドメーヌ・レシュノーやソーテルヌのシャトー・ディケムなどで修行した3代目グザヴィエが2009年に継承して自社ビン詰めを開始しました。
ニュイ・サン・ジョルジュ、コート・ド・ニュイ・ヴィラージュ、ラドワ、アロース・コルトン、コルトン・グラン・クリュ等、コート・ドール中部エリアに合計7haの畑を所有しています。創業直後よりリュット・レゾネ栽培を開始して土壌の改良を進め、9年後の2018年にビオロジック栽培に移行しました。

気は優しくてはにかみ屋だが仕事においては一切の妥協を許さない、職人の中の職人。
「表面的には見えない部分に、真実があります。すべての細部において本質は何かを考え、最善を突き詰め、実行するようにしています」。
醸造はオーラが漂うほど清潔で整然としたカーヴで、原理的かつナチュナルに行っています。
「ぶどうは大自然の結晶です。大自然に対して人間ができることはありませんので、ぶどうが自分自身の力でワインに生まれ変わるための環境を整えることに主眼を置いています。地球生態系の考え方に基づくエネルギーの循環システムや、太陰暦、生物力学などを学び、環境構築に活かしています」。
相対的にマイナーなアペラシオンが多いにも関わらず、中部エリアの新たなるスターとして世界中の注目を集めるグザヴィエですが、販売に関しても地に足をつけた考え方を貫いています。
「世界中の方に私のワインを飲んでいただくことは醸造家冥利に尽きる大変な喜びですが、ドメーヌにお越しくださって私と一緒に試飲し、飲まれる環境や料理などについて対話しながら個人で飲まれる分を買ってくださるお客様を大切にしたいと考えています。その対話の中にも多くの学びがあります」。
若い頃はラグビーに熱中していたというグザヴィエ。当時のチームメイトであるレシュノー兄弟(「ドメーヌ・レシュノー」)、ブルーノ・クラヴリエ(「ドメーヌ・ブルーノ・クラヴリエ」)、ドミニク・ル・グエン(「ドメーヌ・ユドロ・バイエ」)達とは今も親交が深く、現在は醸造家仲間として、様々な情報を交換しながら腕を磨き合っています。